太陽電池用部分影補償器を統合した
「部分影補償器統合型コンバータ」の開発

鵜野将年
(茨城大学 工学部電気電子工学科 准教授)

2016年11月28日月曜日

研究会での口頭発表

11月28日に開催された電子情報通信学会電気通信エネルギー研究会にて篠原俊樹君と山本聖也君の2名が口頭発表を行いました。今回の発表は、口頭発表20分質疑応答7分と、学生にとっては未知の長編ということもあり、約50個にもわたる想定質問を事前に考えて個別回答も入念に準備して万全の状態で臨みました。発表会で受けた質問としては概ね想定通りの内容ではあったのですが、学生達は緊張のせいか質問の意図をうまく掴み取ることができず、残念ながら質疑応答が上手く噛み合わないまま質疑応答終了となってしまいました。改めて、スムーズなプレゼンと的を得た質疑応答というのは総合的に高い能力を兼ね備えていないとできないものなのだと痛感しました。今回の経験を活かして総合能力を磨きつつ、今後は2人とも査読論文の執筆に即座に取り組んでいく予定です。


発表後にはインド料理屋でカレーとナンを食べましたが、今回の発表会を的確かつ簡潔に表してように感じました。発表に難(ナン)有り、そして学生にとっては少し辛い思い出になりました。

2016年11月10日木曜日

「リチウムイオンキャパシタを用いた小型宇宙機電源システム」に関する書籍の発行

私が以前の職場で携わっていた研究成果の一部を書籍として発行することができました(書籍といっても一部の章だけですが)。
内容は、リチウムイオンキャパシタ(LIC)を用いた小型宇宙機電源システムの開発、です。
http://www.intechopen.com/books/supercapacitor-design-and-applications/development-and-on-orbit-demonstration-of-lithium-ion-capacitor-based-power-system-for-small-spacecr
LICとはキャパシタと呼ばれる蓄電素子、すなわち電気を蓄えるデバイスの一種であり、LICは電池に迫るほどのエネルギーを蓄えることができます。
しかし、バッテリと比べると数倍ほどの体積(大きさ)があるので、まだまだバッテリの代替品にはなり得ません。
しかし、LICはバッテリにはない長所をたくさん備えており、その長所を考慮すると色々な可能性が開けてきます。
例えば、寿命が長い(10年以上)、低温でもへこたれない、安全性が高い、等々です。
冬の寒い日に車やバイクのエンジンが掛かりにくい時がありますが、あれはバッテリが低温で特性が悪くなるからです。
また、最近はスマホが火を噴いたりと、バッテリの安全性について耳にする機会も多くなりました。
LICではこれらのような問題はほとんど起こりません。
このような長所を活かして、LICやその他の種類のキャパシタを用いた電源製品が既に発売されており、今後は色々なところで活躍の幅が広まっていくでしょう
http://www.jcc-foil.co.jp/cdg/products/index.html
書籍にはLICの宇宙機搭載に向けた試験結果や開発に関することが書かれています。
NESSIE(NExt‐generation Small Satellite Instrument for Electric power systems)と名付けられた小型実験プラットフォームにLICは搭載されてロケットにより打ち上げられ、宇宙環境下でのデータ取得も行われています。
ちなみに、開発者がネッシー好きだからという理由で「NESSIE」となるよう英単語を綿密かつ強引に選んで並びかえた、という噂があります。
NESSIE関連のゆるキャラもデザインされ、PPAPばりのヒットをもくろむも不発だったようです。
http://www.isas.jaxa.jp/j/column/sprint-a/03.shtml
話しが逸れてしまいましたが、この宇宙機電源システムもLICやその他キャパシタの利用拡大の役に立てたらと思います。